最近の邦人犯罪被害・トラブル等について(注意喚起)

 

平成24年4月
在ホーチミン日本国総領事館

 

本年1月以降、当館で邦人の旅行者及び在留邦人の方々から報告・相談を受けました主な犯罪被害やトラブルに関する事例を以下のとおりお知らせします。特に、「バイクによるひったくり」及び「いかさま賭博」については、依然として被害が頻発しておりますので、十分に注意してください。

 

1.バイクによるひったくり

(1)場所
 ドンコイ、レタントン、ファムグーラオ、タンロン通り(空港付近)等

(2)事例

 ① スマートフォンを操作しながらファムグーラオ通りを歩いていたところ、背後から来た2人乗のバイクにひったくられた。
 ② ドンコイ通りを散策中、背後から来た2人乗のバイクにたすき掛けにしていたバッグをひったくられたが、途中で紐が切れたため大怪我には至らなかった。

(3)対策

 ○手ぶらでの外出を心がけ,移動はタクシー等を利用する。
 ○バッグ類を所持して徒歩で移動する場合は、道路側に持たず、建物側を歩く。
 ○高額物品・現金は人前で出さず,見られないようにする(特にスマートフォン)。
 ○万が一被害に遭った場合,決して追いかけたり,抵抗したりしないこと
 ※たすき掛けは,大怪我をするケースも発生していますので,お勧めしません。

 

2.いかさま賭博

(1)場所
 ベンタイン市場周辺(9月23日公園含む)、統一会堂前、ビンコムセンター前、レタントン、パスター通り等

(2)事例
 自称マレーシア人等(国籍、男女別、人数は様々)に路上で「今度、妹が日本へ行くので、日本の事を教えて欲しい」などと声を掛けられ(英語、日本語混じり)、自宅と称する場所にタクシーで連れて行かれる。そこでカジノのディーラーをやっているという叔父からいかさま賭博のやり方を教わり、金持ちの客人を騙すことになるが、最終的には掛け金として引き出させられた多額の現金を騙しとられてしまう。

(3)対策

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見知らぬ者から話しかけられたら警戒する(特に日本語で話し掛けてくる場合)とともに、見知らぬ者に安易について行かない。

万が一,賭博の話をもちかけられたら,きっぱりと断り,その場から立ち去る。

必要最小限の現金のみを持ち歩き,クレジットカード等貴重品は安全な場所に保管しておく。

 

3.スリ

(1)場所
 ベンタイン市場、サイゴンスクエア、トンドクタン、ハイバーチュン通り等

(2)事例

 ① ベンタイン市場で買い物をしていたところ,ズボンのポケットの中に入れていたスマートフォンがいつの間にかなくなっていた。
 ② 中東系らしき人物がホテルのロビー等で,日本円を見せて欲しいと話しかけてきたので,財布から現金を出して見せたところ、いつの間にか現金を抜き取られていた。
 ③ 物売りの子供達が近寄ってきて花を押しつけてきたので、断ろうと両手で払いのけたが、気づいたらバッグの中の財布がなくなっていた。

(3)対策
 ○高額物品,現金は人前で出さず,見られないようにする(特にスマートフォン)。
 ○見知らぬ者から話しかけられたら警戒するとともに、他の仲間の動きも注視する。
 ○物売りの子供達が近寄ってきたら相手にせずすぐにその場を離れる。

 

4.タクシーでのトラブル

(1)場所
 タンソンニャット空港、ベンタイン市場周辺、人民委員会前等

(2)事例

 ① ベンタイン市場前に止まっているタクシーに乗ったところ、降車時に法外な料金を請求され、支払うまでタクシー内に閉じ込められた。
 ② バイクタクシーから「市内観光に連れて行ってあげる」と声をかけられ,頼んだところ,最終的に法外な値段を要求された。

(3)対策

 ○ 空港から利用する場合は,市内までのタクシーチケットを購入して利用する。
 ○ 流しのタクシーを拾う際は、大手会社(Mai Linh Taxi, VINATAXI, VINA SUN TAXI 等)のタクシーを選び,「ぼったくりタクシー防止カード」(当館HP掲載) (PDF) を活用する。
 ○ ベンタイン市場付近で待機しているタクシーへの乗車は避ける(大手会社のタクシーを模倣した偽タクシーの可能性大)。
 ○ バイクタクシーやシクロは極力利用しない。