「バイクによるひったくり」及び「いかさま賭博」被害の連続発生について

(注意喚起)

 

 

平成24年10月10日

ホーチミン日本国総領事館

 

10月に入り,当地では「バイクによるひったくり」及び「いかさま賭博」の邦人被害が連続発生しています。観光シーズンということもあり,今後,旅行者等を狙った犯行グループの活動の活発化が懸念され,被害の拡大が予想されます。 つきましては,下記の犯行手口,対策等を参考にしていただき,当地でこうした被害に遭わないよう,十分に注意してください。外出時は特に

○手ぶらでの外出若しくはタクシー等車での移動を心掛ける

○見知らぬ者からの話しかけには安易に応じない

の2点を励行していただくようお願いいたします。

 

1.バイクによるひったくり

(1) 手口等
通りを歩いているところを,後ろから近づいてきた(あるいは正面から向かってきた)二人乗りのバイクに,追い越し(あるいはすれ違い)ざまに所持していたバッグ等をひったくられるという手口で,バッグ等をたすき掛けに所持していても,強引に引きずられたり,ナイフで切られて取られたりする等,半ば強盗に近い手口も散見されます。最近は,ベンタイン市場周辺,ゴーバンナム通り付近での被害が多く,夜間に限らず,早朝,昼間帯の発生も散見されています。報告から判断するところでは,犯行グループは,財布,ノートパソコン等貴重品の入ったバッグのほか,スマートフォン,タブレット端末,装飾品等を目当てに人物に狙いを定め,これらの人物が道路を横断する間際,あるいはホテルやアパート,飲食店等を出入りする際を狙って(待ち伏せして)犯行に及んでいる様です。
(2)

対策

手ぶらでの外出を心がけ,携行品がある場合は,タクシー等自動車で移動する。
※タクシーを拾う際,または乗降時に被害に遭うケースも散見されます。自身で路上に出て拾う行為は極力避け,店員や警備員等に呼んでもらうとともに,乗降の際も警戒を怠らないようにしてください。
バッグ類を所持して徒歩で移動する場合は,相当の警戒心を持つ(特に道路の横断時)とともに,道路側に持たず,建物側を歩く。
※ショルダーバッグ等のたすき掛けは,防犯効果はなく,かえって大怪我をする可能性が高いため,お勧めしません。両肩に掛けられるリュック等を前掛けにして体の前で所持する等,相当の警戒が必要です。
高額物品・現金は人前で出さず,見られないようにする(特にスマートフォン)。
ホテル,アパート等の出入りの際は,自分を注視・尾行する者がいないか周囲を警戒する。
万が一被害に遭った場合,決して追いかけたり,抵抗したりしないこと。
※所持品に執着せず,ご自身の生命・身体の安全を第一に行動してください。

 

2.いかさま賭博

(1) 手口等
観光地を散策中,自称タイ人等(国籍,男女別,人数は様々)から「今度,妹が1人で看護の仕事のため日本へ行くので,日本の事を教えてあげて欲しい」等(口実は様々)と声を掛けられ(英語,日本語混じり),自宅と称する場所にタクシーで連れて行かれ,そこでカジノのディーラーをやっているという叔父からいかさま賭博のやり方を教わり,金持ちの客人を騙すことになるが,最終的には掛け金として引き出させられた多額の現金を騙しとられてしまうといった手口で,最近は,日中,ベンタイン市場周辺(9月23日公園含む)を散策している邦人旅行者(特に女性)が狙われるケースが殆どです。
(2)

対策

どんな理由であれ,見知らぬ者から話しかけられたら警戒し,安易に応じない(特に日本語で話し掛けてくる場合)。また,見知らぬ者に安易について行かない。

※どんなに親切そうに見えても(親切にしてもらっても),その者を全面的に信用するに足りる理由にはなり得ません。
※見知らぬ者からの話しかけに応じないことで,いかさま賭博に限らず,スリ及び物売り,バイクタクシー等によるぼったくり被害も避けることが可能です。

万が一,賭博の話をもちかけられたら,きっぱりと断り,その場から立ち去る。
必要最小限の現金のみを持ち歩き,クレジットカード等貴重品は安全な場所に保管しておく。