平成25年12月16日
在ホーチミン日本国総領事館
12月に入り,当地では,男性邦人を狙ったスリ被害が連続発生しています。今後も年末年始の休暇で当地を訪れる旅行者や忘新年会(テト(旧正月)期間含む)等で夜間外出する在留邦人を狙った犯行グループの活動の活発化が懸念され,被害の拡大が予想されます。つきましては,下記の犯行手口,対策等を参考にしていただき,当地でこうした被害に遭わないよう,十分に注意してください。
1 手口等
夜間,男性邦人旅行者が,バックパック旅行者が多いファムグーラオ通り,デタム通り,ブイビエン通り等のいわゆるバックパッカー街周辺を散策しているところ,または,男性在留邦人がレタントン通り等の外国人向け飲食店が多い通りを徒歩移動中に,2人組の女性(女装した男性の可能性が高い)から,「マッサージ,マッサージ」等と声を掛けられ,体を触られる等して注意をそらされている隙にズボンのポケット内の財布やスマートフォンを盗まれ,気づいた時には,近くで待機している仲間のバイクで逃走されてしまうという手口であり,特に12月に入り,邦人男性が被害者となる事件が連続発生しています。
当館に報告されている被害の中には,邦人男性が断り続けても,しつこくつきまとうだけでなく,取り囲むように行く手を遮ったり,突然抱きついてきたり,強い力で腕や下腹部をつかむ等の悪質な手口も散見されています。
2 対策
○ 夜間は,近距離であっても極力タクシー等自動車で移動する。
※タクシーを拾う際,または乗降時に被害に遭うケースもあり,自身で路上に出て拾う行為は極力避け,店員や警備員等に呼んでもらい,乗降の際も警戒を怠らない。
○必要最小限の現金のみを持ち歩き,旅券,クレジットカード等貴重品は安全な場所に保管しておく。
○どんな理由であれ,見知らぬ者が話しかけて(接触して)きた場合,警戒心を持つとともに他の仲間の動きにも注視する。
○拒否してもしつこくつきまってくる場合は,走る等してその場からすぐに離れる。更に追ってくる様であれば近くの店舗等に入り一時的に避難する。
○強い力で腕を掴まれたり,抱きつかれたりして身動きがとれないような状況に陥った場合は,大声で周囲に助けを求める。 |