海外安全対策情報(ベトナム南部)(平成30年度第2四半期)

海外安全対策情報(ベトナム南部)(平成30年度第2四半期)

海外安全対策情報(ベトナム南部)
(平成30年度第2四半期(平成30年7月~9月))
 
平成30年10月4日
在ホーチミン日本国総領事館
 
1 社会・治安情勢
  公安当局によれば,2014年5月中旬に発生した反中デモ,2016年5月初旬に発生した魚大量死事件関連デモ以降,ホーチミン市及び周辺での大規模なデモ等の発生は確認されていなかったが,2018年6月10日から12日に亘って,ホーチミン市内,ロンアン省工業団地内,ビントゥアン省,カインホア省ニャチャン等全国各地で経済特区法案に関する反中デモが発生した。ビントゥアン省では,デモ隊の一部が,放火や破壊行為をする等暴徒化した。また,サイバーセキュリティー法の制定に関してデモを扇動した人物が治安当局に検挙される等しており,今後も上記経済特区法案やサイバーセキュリティー法等に関するデモの発生が懸念されることから,ニュースやインターネット等で情報収集して非常時に備える必要がある。
  また,2018年6月には,ホーチミン市タンビン区の公安(警察署に相当)に対して,反政府組織による爆弾テロが発生し,4名が負傷した。こういった反政府組織によるテロが昨年に続いて発生していることから,巻き込まれない様に備える必要がある。さらに,世界中で発生しているイスラム過激派によるテロ発生の可能性も否定できない。
デモ等に遭遇した場合は,絶対に近付かず,速やかにその場を離れる等する,また,テロ被害に遭わないように人が集中する場所を避ける等の配慮が必要である。
  昨年は,ひったくり等の邦人被害件数は,前年と比較して微増した。また,本年1月には,サッカーアジアカップU23大会におけるベトナム代表の決勝進出により,若者を中心とした暴走行為による交通マヒ等が各地で発生した。
当館ホームページや外務省の海外安全情報等で最新情報を入手するとともに,貴重品管理には十分注意する必要がある。
   
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向  
(1)以下の統計はホーチミン市統計局発行の「ホーチミン市社会経済状況」から抜粋。刑法犯発生は減少したが、刑法犯の認知件数は減少している。
【刑法犯関係】(2018年1月~2018年9月実績)
  ア 刑法犯認知件数:3203件(昨年同期比-276件,-7.93%)
  イ 刑法犯検挙件数:2209件(検挙率68.97%
  ウ 刑法犯検挙人員:2115人
  エ 刑法犯死亡者:71人
  オ 刑法犯負傷者:409人
【麻薬犯罪等】(2018年1月~2018年9月実績)
 ア 麻薬犯罪検挙件数:1124件
 イ 麻薬犯罪検挙人員:2409人
  ウ 売春宿摘発数:未公表
  エ 売春関連検挙人員:160人
  オ 賭博犯罪検挙件数:285件
  カ 賭博犯罪検挙人員:1615人
 
(2)邦人被害事案(当館認知総数:13件・ひったくり7件,すり2件外4件
 ●7月の被害状況
  ・被害件数 ~ 4件
・被害種別 ~ ひったくり:4件,
・被害状況 ~ 認知した4件のすべてが,ホーチミン市中心部の1区及び3区で発生しており,被害者は全員男性。3件はバイク使用のひったくりで,1件は徒歩でひったくり敢行後に,バイクで逃走。
・被害実例 ~ 7月上旬,1区のホテル前において,邦人男性が徒歩で通行中,徒歩で接近してきた人物からカバンをひったくられ,犯人は付近でバイクに乗車していずれかに逃走。
●8月の被害状況
 ・被害件数 ~ 6件
 ・被害種別 ~ ひったくり:4件,スリ:2件
 ・被害状況 ~ ひったくりはバイク使用3件,徒歩が1件で,ホーチミン市1区において発生。スリも1区内で発生。ひったくり1件が女性の被害であるが,ほか5件は男性の被害。
  ・被害実例 ~ 8月上旬,1区ハイバーチュン通りにおいて横断歩道を通行中の邦人男性が,信号無視してきたバイクに乗車した人物から持っていたカバンをひったくられた。
 ●9月の被害状況
  ・被害件数 ~ 4件
  ・被害種別 ~ ひったくり:3件,居空き:1件
  ・被害状況 ~ ひったくりは1区とビンタン区で発生。被害者男性2名と女性1名で,男性の内1名は在留邦人。居空きは在留邦人男性の被害。
  ・被害実例 ~ 9月中旬,ビンタン区の路上において,在留邦人男性が徒歩で通行中,バイクに乗車した男から話しかけられた直後に,同人に持っていたカバンをひったくられた。居空きは,在留邦人男性が自室にいた際,ハウスキーピングから室内に置いていた現金を窃取されたもの。
   
(3)邦人以外の被害事案
・7月は,1区において,香港・シンガポール・中国人が路上でひったくり被害に遭い,また,オーストラリア人が1区の居住先ホテル内で空き巣被害,オーストラリア人がタクシー運転手から現金を窃取される被害があった。
  ・8月は,1区において,官軸・オーストラリア・中国人がひったくり被害に遭い,
クチ県では,イタリア人がひったくり被害に遭った。また,1区のホテルにおいて
インド人が置き引き被害,1区のショッピングセンター内でドイツ人がスリ被害に
それぞれ遭った。
・9月は,1区の路上でオーストラリア人1名と中国人2名がひったくりに遭い,10区でもオーストラリア人がひったくりに遭った。また,1区で韓国人がスリ被害,インド人が置き引き被害に遭った。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
  テロ・爆弾事件の発生は認知してない。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。
 
5 日本企業の安全に係わる諸問題
 日本企業の安全に係わる諸問題は認知していない。