海外安全対策情報(ベトナム南部)(令和元年度第3四半期)

海外安全対策情報(ベトナム南部)(令和元年度第3四半期)

海外安全対策情報(ベトナム南部)
(令和元年度第3四半期(令和元年10月~令和元年12月))
 
令和2年1月7日
在ホーチミン日本国総領事館
 
1 社会・治安情勢
 (1) デモ情勢
公安当局によると,2014年5月に発生した反中デモ,2016年5月に発生した魚大量死関連デモ以降,ホーチミン市及び周辺での大規模なデモ等の発生は確認されていなかったが,2018年6月10日から12日に亘って,ホーチミン市内,ロンアン省工業団地内,カインホア省ニャチャン等全国各地で経済特区法案に関する大規模デモが発生した。中でもビントゥアン省においては,デモ隊の一部が暴徒化し,放火や破壊行為を行い,機動隊と衝突する事態となった。現在のところは同様のデモに関する情報には接してはいないものの,今後もニュースやインターネット等で情報収集し,非常時に備える必要がある。また,万が一デモ等に遭遇した場合は,絶対に近づかず,速やかにその場を離れるようにする。
 (2) テロ情勢
当地においては,国際テロ組織によるテロに関する情報には接してはいないが,依然としてスリランカを始め世界各地でテロ事件が発生していることから,情報収集を行い,警戒をしておく必要がある。また,2017年4月にタンソンニャット国際空港において,反政府組織による爆弾テロが発生し,続いて2018年6月にはホーチミン市タンビン区の公安(警察署に相当)において,反政府組織による爆弾テロが発生して4名が負傷した。2019年9月には,ビンズオン省税務署内で反政府組織による爆弾テロが発生。こういった反政府組織によるテロ活動が発生していることから,一連の反政府組織によるテロ活動には特に警戒が必要である。この種のテロ被害に遭わないように,公安施設や,人が集中する場所を避ける等の配慮が必要である。
 (3) 一般犯罪情勢
2018年までは前年比減少していたが,2019年に入ってから急増し,邦人被害の当館認知件数は110件となった。被害手口はひったくりが依然多く,スリ被害が急増した。また,ポーカー詐欺,中東系を名乗る人物等によるスリ等特異事案も増加傾向にあることから,当館ホームページ,外務省・海外安全情報,旅行ガイドブックやウェブサイト等各種媒体を通じて最新情報を入手するとともに,貴重品管理には十分注意する必要がある。
 (4)その他
2018年1月には,サッカーアジアカップU23大会におけるベトナム代表の決勝進出により,若者を中心とした暴走行為による交通マヒ等が各地で発生し,同年12月には,ハノイで開催されたサッカースズキカップ決勝でベトナム代表が10年ぶりに優勝し,ホーチミン市を始め各地で若者を中心としたバイクの暴走行為により交通マヒが発生しており,サッカーの試合動向によっては,同種の事案の発生に注意を要する。
   
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向  
(1)以下の統計はホーチミン市統計局発行の「ホーチミン市社会経済状況」から抜粋。
【刑法犯関係】(2019年の実績)
  ア 刑法犯認知件数:4422件(昨年同期比-351件,-7.35%)
  イ 刑法犯検挙件数:3372件(検挙率76.25%)
  ウ 刑法犯検挙人員:4401人
【麻薬犯罪等】(2019年の実績)
  ア 麻薬犯罪検挙件数:1648件
  イ 麻薬犯罪検挙人員:3925人
  ウ 売春宿摘発数:4件
  エ 売春関連検挙人員:30人
  オ 賭博犯罪検挙件数:238件
  カ 賭博犯罪検挙人員:1610人
【交通事故】(2019年の実績)
  ア 交通事故件数:3406件(前年同期比-7.0%)
  イ 交通事故死亡者:640人
  ウ 交通事故負傷者:2410人
 
(2)邦人被害事案(当館認知総数:23件・ひったくり16件,強盗3件,スリ10件等
 ●10月の被害状況
  ・被害件数 ~ 11件
  ・被害種別 ~ ひったくり:4件,スリ:5件,昏睡強盗:1件,傷害:1件
  ・被害実例 ~ 10月下旬,1区レタントン通りにおいて,邦人男性が配車アプリで手配したバイクを待機中,到着した配車バイクの男から,手に持っていたスマートフォンをひったくられた。
 ●11月の被害状況
  ・被害件数 ~ 8件
  ・被害種別 ~ ひったくり:5件,スリ(未遂含む):3件
  ・被害実例 ~ 11月下旬,ホーチミン市内中心部において,邦人男性がiPhoneを手に持ちながら歩いていたところ,バイクに乗車した2人組に当該iPhoneをひったくられた。
 ●12月の被害状況
  ・被害件数 ~ 4件
  ・被害種別 ~ ひったくり:1件,スリ:2件,窃盗その他:1件
  ・被害実例 ~ 12月上旬,ホーチミン市内歓楽街において,邦人男性が徒歩で通行中,いきなり通行人に抱きつかれ,その隙にズボンのポケット内から現金等在中の財布をすられた。
 ★平成31年1月~令和元年12月 累計被害件数 110件
 
(3)邦人以外の被害事案
  ・10月上旬,1区の路上において,徒歩通行中であったモロッコ人女性が手に持っていた現金等在中のカバンををひったくられた。
  
3 テロ・爆弾事件発生状況
  10月に認知したベトナム南部で発生したテロ事件概要は以下の通り。
  9月30日に,ベトナム南部ビンズオン省の税務署において,反政府組織による爆弾テロ事件が発生した。公安当局は,容疑者としてベトナム人男性を拘束した。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。
 
5 日本企業の安全に係わる諸問題
  日本企業の安全に係わる諸問題は認知していない。