海外安全対策情報(ベトナム南部) (令和2年度第1四半期)
令和2年7月6日
海外安全対策情報(ベトナム南部) (令和2年度第1四半期)
海外安全対策情報(ベトナム南部)
(令和2年度第1四半期(令和2年4月~令和2年6月))
(令和2年度第1四半期(令和2年4月~令和2年6月))
令和2年7月6日
在ホーチミン日本国総領事館
在ホーチミン日本国総領事館
1 社会・治安情勢
(1)デモ情勢
公安当局によると,2014年5月に発生した反中デモ,2016年5月に発生した魚大量死関連デモ以降,ホーチミン市及び周辺での大規模なデモ等の発生は確認されていなかったが,2018年6月10日から12日に亘って,ホーチミン市内,ロンアン省工業団地内,カインホア省ニャチャン等全国各地で経済特区法案に関する大規模デモが発生した。中でもビントゥアン省においては,デモ隊の一部が暴徒化し,放火や破壊行為を行い,機動隊と衝突する事態となった。現在のところは同様のデモに関する情報には接してはいないものの,今後もニュースやインターネット等で情報収集し,非常時に備える必要がある。また,万が一デモ等に遭遇した場合は,絶対に近づかず,速やかにその場を離れるようにする。
(2)テロ情勢
当地においては,国際テロ組織によるテロに関する情報には接してはいないが,依然としてスリランカを始め世界各地でテロ事件が発生していることから,情報収集を行い,警戒をしておく必要がある。また,2017年4月にタンソンニャット国際空港において,反政府組織による爆弾テロが発生し,続いて2018年6月にはホーチミン市タンビン区の公安(警察署に相当)において,反政府組織による爆弾テロが発生して4名が負傷した。2019年9月には,ビンズオン省税務署内で反政府組織による爆弾テロが発生。こういった反政府組織によるテロ活動が発生していることから,一連の反政府組織によるテロ活動には特に警戒が必要である。この種のテロ被害に遭わないように,公安施設や,人が集中する場所を避ける等の配慮が必要である。
(3)一般犯罪情勢
2018年までは前年比減少していたが,2019年に入ってから急増し,邦人被害の当館認知件数は110件となった。2020年1月から3月までの認知件数が35件と引き続き増加傾向であったが,新型コロナウイルスによる観光客渡航不可の影響もあり,4月から6月までは3件の認知となり減少した。被害手口はひったくりが依然多く,スリ被害が急増した。また,ポーカー詐欺,中東系を名乗る人物等によるスリ等特異事案も増加傾向にあることから,当館ホームページ,外務省・海外安全情報,旅行ガイドブックやウェブサイト等各種媒体を通じて最新情報を入手するとともに,貴重品管理には十分注意する必要がある。
(4)その他
ア 2018年1月には,サッカーアジアカップU23大会におけるベトナム代表の決勝進出により,若者を中心とした暴走行為による交通マヒ等が各地で発生し,同年12月には,ハノイで開催されたサッカースズキカップ決勝でベトナム代表が10年ぶりに優勝し,ホーチミン市を始め各地で若者を中心としたバイクの暴走行為により交通マヒが発生しており,サッカーの試合動向によっては,同種の事案の発生に注意を要する。
イ 世界でパンデミックとなっている新型コロナウイルス(Covid-19)に関して,本邦からの観光等での渡航が不可である上,依然様々な規制がなされている事から,常に最新情報を入手し,適切な行動を取る必要がある。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)以下の統計はホーチミン市統計局発行の「ホーチミン市社会経済状況」から抜粋。
【刑法犯関係】(2020年上半期6ヶ月間の実績)
ア 刑法犯認知件数:1979件(昨年同期比-36件,-1.79%)
イ 刑法犯検挙件数:1507件(検挙率76.15%)
ウ 刑法犯検挙人員:2458人
【麻薬犯罪等】(2020年上半期6ヶ月間の実績)
ア 麻薬犯罪検挙件数:816件
イ 麻薬犯罪検挙人員:1972人
【交通事故(ベトナムの新事故基準による)】(2020年上半期6ヶ月間の実績)
ア 交通事故(中傷以上)件数:262件(前年同期比-19.38%)
イ 交通事故(中傷以上)死亡者数:248人
ウ 交通事故(中傷以上)負傷者数:50人
エ 接触事故(軽傷人身事故含む):1112件
オ 接触事故軽傷者:928人
(2)邦人被害事案(当館認知総数:3件(ひったくり:1件,ひったくり未遂:2件))
●4月の被害状況
・被害件数 ~ 0件
・被害種別 ~ 発生なし
・被害実例 ~ 発生なし
●5月の被害状況
・被害件数 ~ 0件
・被害種別 ~ 発生なし
・被害実例 ~ 発生なし
●6月の被害状況
・被害件数 ~ 3件
・被害種別 ~ ひったくり:1件,ひったくり未遂:2件
・被害実例 ~ 6月上旬,1区デタム通りを徒歩で通行中の在留邦人女性が,バイクに乗車した男性からアンドロイド・スマートフォン1台をひったくられた。
★令和2年1月~6月 累計被害件数 38件
(3)邦人以外の被害事案
・5月上旬,1区のグエン・ティ・ミン・カイ通りにおいて,徒歩通行中であった台湾人男性が持っていたiPhone等在中のバッグをひったくられた。
3 テロ・爆弾事件発生状況
テロ・爆弾事件の発生は認知していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
日本企業の安全に係わる諸問題は認知していない。
(4)その他
ア 2018年1月には,サッカーアジアカップU23大会におけるベトナム代表の決勝進出により,若者を中心とした暴走行為による交通マヒ等が各地で発生し,同年12月には,ハノイで開催されたサッカースズキカップ決勝でベトナム代表が10年ぶりに優勝し,ホーチミン市を始め各地で若者を中心としたバイクの暴走行為により交通マヒが発生しており,サッカーの試合動向によっては,同種の事案の発生に注意を要する。
イ 世界でパンデミックとなっている新型コロナウイルス(Covid-19)に関して,本邦からの観光等での渡航が不可である上,依然様々な規制がなされている事から,常に最新情報を入手し,適切な行動を取る必要がある。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)以下の統計はホーチミン市統計局発行の「ホーチミン市社会経済状況」から抜粋。
【刑法犯関係】(2020年上半期6ヶ月間の実績)
ア 刑法犯認知件数:1979件(昨年同期比-36件,-1.79%)
イ 刑法犯検挙件数:1507件(検挙率76.15%)
ウ 刑法犯検挙人員:2458人
【麻薬犯罪等】(2020年上半期6ヶ月間の実績)
ア 麻薬犯罪検挙件数:816件
イ 麻薬犯罪検挙人員:1972人
【交通事故(ベトナムの新事故基準による)】(2020年上半期6ヶ月間の実績)
ア 交通事故(中傷以上)件数:262件(前年同期比-19.38%)
イ 交通事故(中傷以上)死亡者数:248人
ウ 交通事故(中傷以上)負傷者数:50人
エ 接触事故(軽傷人身事故含む):1112件
オ 接触事故軽傷者:928人
(2)邦人被害事案(当館認知総数:3件(ひったくり:1件,ひったくり未遂:2件))
●4月の被害状況
・被害件数 ~ 0件
・被害種別 ~ 発生なし
・被害実例 ~ 発生なし
●5月の被害状況
・被害件数 ~ 0件
・被害種別 ~ 発生なし
・被害実例 ~ 発生なし
●6月の被害状況
・被害件数 ~ 3件
・被害種別 ~ ひったくり:1件,ひったくり未遂:2件
・被害実例 ~ 6月上旬,1区デタム通りを徒歩で通行中の在留邦人女性が,バイクに乗車した男性からアンドロイド・スマートフォン1台をひったくられた。
★令和2年1月~6月 累計被害件数 38件
(3)邦人以外の被害事案
・5月上旬,1区のグエン・ティ・ミン・カイ通りにおいて,徒歩通行中であった台湾人男性が持っていたiPhone等在中のバッグをひったくられた。
3 テロ・爆弾事件発生状況
テロ・爆弾事件の発生は認知していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
日本企業の安全に係わる諸問題は認知していない。