住宅侵入強盗事件発生に伴う注意喚起

令和3年2月4日
 住宅侵入強盗事件発生に伴う注意喚起
【ポイント】
  • 邦人被害に係る住宅侵入強盗事件が発生しました。
  • 犯人は被害者の生活実態等を知った上で、計画的に犯行を行っています。
  • 平素からの安全対策を講じることで、出来る限りの被害防止に努めてください。
 
1.事案
過日,ホーチミン市内のアパートで,邦人の方が被害に遭う強盗事件が発生をしました。
本件は,邦人女性が1人で在宅していた日中の時間帯に,エアコンの修理を装って室内に入ってきたベトナム人男性に,突然,刃物で脅されるなどして,金品を奪い取られた事件です。
ホーチミン市公安によれば,犯人は,実際にエアコンの修理を仕事とし,過去に,被害者宅にも訪れたことがあり,アパートへの侵入の方法や室内の様子等を知った上で,金品を奪い取る目的で計画的に犯行に及んだ模様です。
 
2.対処法
犯人は既に検挙をされており,同一犯人による連続犯行の危険性はありませんが,同種の事案は,今後,いつ,どこで発生するか分かりません。特にテト(旧正月)期間中及びその前後は犯罪が増加する傾向にあります。
今回のような計画的な事件は,被害を未然に防止することは極めて難しく,被害者側に原因がある訳ではないため,誰もが被害者になり得る事件です。そういった事件に対して,被害を完全に防ぐことは出来ませんが,平素の生活において,次のような点に留意するなどして,最大限の被害防止措置に努めてください。
  • 業者や清掃員など第三者を室内に入れる時は,現金,貴金属類,パソコンなどの貴重品は目に見える場所には置いておかないようにする(金庫,タンス,引き出し,スーツケースの中などに仕舞っておく)。
  • 第三者を室内に入れる時は,玄関扉は完全に締め切るのではなく,ある程度解放した状態にしておく(密室で第三者と2人きりにならない)。
  • 業者などが事前の予約なく訪問してきた際は,その人物が所属する会社やアパートのフロントなどに確認し,正式な訪問であることが分かるまでは部屋の中には入れない。
また,万が一,被害に遭われた場合には,生命・身体の安全を最優先に考えた行動を取ってください。防犯における最大の優先事項は「生命・身体の安全」です。