ベトナム国内における新型コロナウイルス関連(ホーチミン市における感染拡大の注意喚起)(その2)

2021/7/24
●22日、ホーチミン市党委員会は、引き続き市内の感染状況は複雑に推移し、毎日の感染者数は非常に高いとの現状評価の下、既存の感染防止措置の一部を強化していく旨の指示を発出致しました。
●ホーチミン市における1日当たりの感染者数は6月30日に249人であったものが、7月22日には4,218人(過去最多)となっています。また、感染経路不明の症例も多く、今後も感染は拡大する恐れがあります。
●感染による重症化する方も増えており、感染死者数の累計は6月30日に10名であったのが、7月22日では434名となっています。
●日本人の方の感染者も複数確認されており、重症化された方もいます。また、無症状又は軽症の方は、仮設の病院(当地では「野戦病院」と呼びます)に隔離されており、そこでの隔離生活は、日本人にとっては相当厳しいものと聞いております。
●皆様も、長期にわたる各種規制によって不自由な生活を余儀なくされ、大変なご苦労が多い状況ですが、当地の医療状況等を踏まえると、まずはご自身やご家族が感染しないことが最優先です。引き続き、ベトナム政府やお住まいの地域の当局が発表する情報に注意するとともに、感染防止対策に努めていただき、御自身やご家族の安全確保に努めてください。また総領事館としては、日本人の感染状況の把握に努めておりますので、万が一、感染された場合には、総領事館までお知らせください。
 
 
22日にホーチミン市党委員会が発出した「22日付第12―CT/TU号指示」(23日付領事メールで発信済)において、「ホーチミン市は13日間にわたりCovid-19防止に関する(中略)関連措置に努力してきたが、引き続き市内における感染状況は複雑に推移している。毎日の感染者は非常に高く(中略)治療中の患者数、重傷者数、死亡者数も増加している。」旨の厳しい現状評価がなされているとおり、同市における感染状況の推移は引き続き予断を許さない細心の注意が必要な状況が続いています。また、報道によりますと、右党委員会の指示を受け、23日、ホーチミン市人民委員会は、8月1日まで16号+の社会隔離の延長を決定しました。
 このような状況を踏まえ、最近の感染者数の動向及び感染者増大により厳しさを増す医療体制の現状等につき、16日付領事メールに引き続き、以下お知らせします。
 
1 感染者数の増加
 ベトナム保健省によると、ホーチミン市における新型コロナウィルス感染症の1日の感染者数は、6月30日に249人でしたが、7月22日には4,218人(過去最多)を数え、4月27日以降の第4波による感染者数の累計は、22日時点で44,811人となっています。
また、ホーチミン市保健局によると、7月20日現在で、ホーチミン市内で治療中の患者数は38,147人、呼吸装置が必要な重症患者の患者数は492人、ECMO(体外式膜型人工肺)が必要な患者数は9人となっています。
 
2 感染死者数の増加
 ホーチミン市保健局によると、ホーチミン市における新型コロナウィルス感染症による死者数累計は、6月30日に10名であったが、7月22日では434名となっており、感染者数の急激な増加により、重傷化する患者も増え、死亡者数も急激に増加しています。
 
3 感染経路不明者数の増加
 当地においては、新型コロナウィルス対策として、広範囲なPCR検査の実施(当地報道によれば7月19日までに約200万回実施)、濃厚接触者の隔離措置、感染地域の封じ込め措置などの対策により、感染拡大の封鎖を図ってきています。そのため、感染者(検査結果で陽性となる者)の多くは濃厚接触者とされていますが、感染者数が急増する中で、濃厚接触者以外の感染経路不明者も増加しています。
ベトナム保健省によると、7月18日時点で感染が確認された4,066人のうち、感染経路不明者数は627人でした。なお、7月9日から18日までの10日間では、感染経路不明者数は3,237人に上っています。
 
4 医療体制の状況
ホーチミン市では、現在、新型コロナウィルスの感染者を症状の程度によって段階を分けて処置を行っています(7月16日付領事メール参照)。
 無症状者又は軽症者を対象とし、学生寮や集合住宅などを利用して作った「野戦病院」で隔離され、その間は、治療というよりも病状の経過観察が行われているようです。
症状がある場合は、COVID-19治療病院へ搬送されて、入院及び治療となります。
 感染者の急増に伴い、野戦病院の増設、国内各地からの医療チームの派遣などの措置が取られていますが、報道等によれば、「一時的に隔離された施設において症状があるにも関わらず、早期に病院に搬送されず、患者が重傷化し死に至るケースもある」「ある野戦病院では5人の看護師が1,000人以上の患者を担当している」といった内容のものもみられ、今後感染拡大が継続することにより医療体制が一層ひっ迫していくことが懸念されます。
 また、実際に野戦病院の状況としては、他の陽性者と同室の大部屋、言語面(ベトナム語のみ)、衛生面、諸設備(クーラー等)の不足、必要物資の不足等、邦人にとっては相当厳しい状況に置かれているようです。
 また、16日付領事メールにて、小さなお子様を含む未成年者が感染した場合についての当地での医療状況についてお知らせしましたのでそちらもご確認ください。
 
以上のように、今後も感染拡大は続く可能性があり、当地の医療体制もひっ迫してきている様子が見られます。
皆様には、ご自身やご家族の安全確保に最大限努めていただく必要がある状況が続いております。引き続き、ベトナム政府やお住まいの地域の当局が発表する公式の情報に注意し、5Kを守り感染症対策に努めてください。なお、総領事館として、このコロナ感染拡大の中、在留邦人の皆さまの状況の把握に日々努めておりますが、万が一感染された等の場合には総領事館までご連絡いただけますようお願いします。
 
またこのような状況の中、単身赴任をされている方を始め、孤独・孤立といった問題に直面されている方もいらっしゃるかと思います。
日本の外務省(領事局及び在外公館)は、国内NPO団体と連携し、在外邦人の皆さんが抱える孤独・孤立及びそれに付随する様々な問題に対してきめ細かく対応します。悩みをお抱えの方々は、以下の団体の窓口で日本語によるチャット・SNS相談等を受けることができますので、ご利用ください。

https://www.anzen.mofa.go.jp/life/info20210707.html