海外安全対策情報(令和3年度第1四半期)

2021/8/3
海外安全対策情報(ベトナム南部)
(令和3年度第1四半期(令和3年4月~令和3年6月))
 
令和3年8月3日
在ホーチミン日本国総領事館
1 社会・治安情勢
  • デモ情勢
現在のところ、デモに関する特段の情報には接していないものの、過去には、2014年5月に反中デモ、2016年5月に魚大量死関連デモ、2018年6月にはホーチミン市内、ロンアン省工業団地内、カインホア省ニャチャン等全国各地で経済特区法案に関する大規模デモが発生している。中でもビントゥアン省においては、デモ隊の一部が暴徒化し、放火や破壊行為を行い、機動隊と衝突する事態にもなった。
万が一、デモに遭遇した場合は、絶対に近づかず、速やかにその場を離れるようにする必要がある。
  • テロ情勢
当地においては、イスラム過激派等の国際テロの発生は認められていないものの、近隣のアジア諸国を含む世界各国では、その脅威は依然として高い状況にある。
一方で、当地では近年、反政府組織によるテロの発生が認められており、2017年4月にタンソンニャット国際空港における爆弾テロ事件、2018年6月にホーチミン市タンビン区の公安(警察署に相当)における爆弾テロ事件、2019年9月にはビンズオン省税務署内における爆弾テロ事件が、それぞれ発生している。これら一連の反政府組織によるテロ活動には、引き続きの警戒が必要である。
テロの被害に遭わないように、状況に応じて、公共施設や人が集中する場所を避ける等の配慮が必要である。
  • 一般犯罪情勢
ホーチミン市における犯罪発生状況は「2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向」のとおりであるが、日本人の被害に関しては、今期(令和3年4月から6月)当館が認知したのは7件で、スリや強盗などの財産を狙った犯罪の被害が多かった。中には、深夜の路上で複数のバイクに囲まれて所持品を奪い取られ、その際に怪我を負うといった路上強盗事件も発生した。
これらの犯罪情勢については、当館ホームページ、外務省・海外安全情報、旅行ガイドブック等を通じて最新情報を入手するとともに、十分な安全対策を講じる必要がある。
(4)その他
  ア ホーチミン市をでは、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しており、医療提供体制の悪化も懸念されることから、ベトナム政府等の当局が発表する情報に注意するとともに、感染防止を最優先とした対策の徹底が必要である。
イ サッカーの試合動向によって、若者を中心としたバイクの暴走行為等が発生する恐れがあり注意を要する。2018年12月にハノイで開催されたサッカースズキカップ決勝でベトナム代表が10年ぶりに優勝した際には、ホーチミン市を始め各地で若者を中心としたバイクの暴走行為により交通マヒが発生した。
   
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向  
(1)ホーチミン市内(同市統計局発行の「ホーチミン市社会経済状況」から抜粋)
【刑法犯関係】(2021年6ヶ月間の実績)
  統計数値の公表なし。
【麻薬犯罪等】(2021年6ヶ月間の実績)
 ア 麻薬犯罪検挙件数:871件
 イ 麻薬犯罪検挙人員:1581人
 【交通事故】(2021年6ヶ月間の実績)
  ア 交通事故件数:1135件(前年同期比-169件)
  イ 交通事故死亡者数:310人
  ウ 交通事故負傷者数:724人
(2)日本人の被害(当館に報告があり認知したもの) 
今期における当館認知件数は合計7件であった。
手口としては、スリ2件、強盗2件(路上、昏睡)、住宅侵入窃盗1件、その他2件であった。
路上強盗は、深夜にバイクタクシーに声を掛けられて乗車したところ、路地に連れ込まれ、別のバイク2台に囲まれてバイクから引きずり下ろされ、現金等が入ったショルダーバッグの紐をナイフで切られて奪い取られ、その際に怪我を負った事案であった。また、昏睡強盗は、出会い系サイトで知り合ったベトナム人女性を家に招き入れて一緒に食事をしたところ、急に眠気に襲われて意識を失い、意識が戻った時には女性は居なくなっており、現金等が入ったカバンが盗み出されていた事案であった。
そのほか、就寝中の深夜の時間帯にアパートの部屋の窓(無施錠)から泥棒に侵入され、パソコン等を盗み取られる住宅侵入窃盗事件も発生するなど、これまで当地で発生の多かったひったくりなどの路上犯罪に加えて、屋内犯罪の被害も発生していることには特に注意を要する。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
  テロ・爆弾事件の発生は認知していない。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。
 
5 日本企業の安全に係わる諸問題
 日本企業の安全に係わる諸問題は認知していない。