渡邊総領事のカントー市訪問

令和4年4月25日
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渡邊信裕在ホーチミン総領事は、4月13日~14日の日程でカントー市を訪問しました。同市滞在中、渡邊総領事はマイン党委書記表敬及びヴォー・トン・スアン元カントー大学教授に対する叙勲伝達式の他に以下の活動を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 カントー大学訪問(13日)
(1) 渡邊総領事は、ハー・タイン・トアン学長他大学関係者と懇談を行いました。トアン学長からは、1966年の同大学設立後すぐの1969年からJICAとの協力関係が始まり、メコンデルタ地域への技術移転等を通じ素晴らしい成果を上げてきたこと、また、日本企業や日本の大学と50以上に及ぶ協力文書を交わし協力を行ってきており、日本で学位を取得した多くの教員が活躍していること等が紹介され、引き続き日本との緊密な協力に期待が示されました。
(2) なお、同大学には現上皇陛下が皇太子時代、メコン川で採取された新種のハゼに関し発表された研究論文が寄贈されており、今も大学のキャンパス内の展示室で大切に保管されており、渡邊総領事もその展示室を訪問しました。

2 カントー市越日友好協会との懇談(13日)
(1) 渡邊総領事は、訪問先のカントー大学において、カントー市越日友好協会のファム・タイン・ヴァン元カントー市筆頭党委副書記(同協会名誉会長)及びレー・ヴィエット・ズン会長他と懇談を行いました。
(2) 渡邊総領事からは、メコンデルタの中心都市であるカントー市で両国の友好関係促進に貢献いただいている友好協会の活動を高く評価すると共に、来年の日越外交関係樹立50周年に合わせ、カントー市越日文化経済交流フェスティバルが盛大に開催されることを期待する旨述べました。
(3) 友好協会側からは、50周年に向けて、これまで協力関係を強化してきた関西地方の協力団体との間でコロナ禍を経ての交流再開への強い期待が示されると共に、経済や文化等の分野における日越交流の促進に取り組んで行く意欲が示されました。

3 カントー市国立スポーツセンター訪問(14日)
(1) 渡邊総領事は、日本体操協会からベトナム体操連盟に寄贈された体操器具が設置されているカントー国立スポーツセンターを訪問しました。この寄贈に係る輸送費は日本外務省により支援されたものです。
(2) このセンターは、メコンデルタ地域13省・市からの18才以下のアスリートが寮生活をしながらスポーツに取り組む施設です。重量挙げなど、東南アジア競技大会(SEA Games)に出場する代表選手も当センターで練習を重ねているとのこと。渡邊総領事は、体操ジュニア選手を激励し、記念撮影を行いました。

4 ベトナム商工会議所(VCCI)カントー支部との懇談(14日)
(1) 渡邊総領事は、ベトナム商工会議所カントー支部(VCCI Can Tho)を訪問し、グエン・フオン・ラム同所長から、メコンデルタ地域の経済概況等につき説明を受けるとともに、意見交換を行いました。
(2) ラム所長は、日本とカントー大学との協力やカントー橋建設といった人材育成及びインフラといった重点分野に対する日本の支援に謝意を示すと共に、今後カントー市を含むメコンデルタ地域のインフラが改善していくことが見通される中で、カントー市への日系企業の進出に強い期待が示されました。