【麻しんについての注意喚起】

令和6年9月10日
【ポイント】
●現在、ホーチミン市内で麻しんが流行していると報道されています。(ホーチミン市人民委員会は麻しんの流行を公式発表)
●麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法です。
 
【本文】
8月27日ホーチミン市人民委員会は、市内で麻しんが流行していると公式発表しました。通常、麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
 
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
 
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。予防接種が最も有効な予防法といえます。麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることも効果的であると考えられています。
また、妊娠中に麻しんにかかると流産や早産を起こす可能性があります。既に妊娠しているのであればワクチン接種を受けることが出来ませんので、麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにするなどの注意が必要です。
 ワクチン接種に関しては、医療機関に相談願います。
(ベトナム医療機関情報)https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/viet.html
 
なお、「麻しん」は、英語ではMeasles、ベトナム語では Sởi(ソーイ)と称されます。
 
 <参考情報>
・ホーチミン市保健局の文書
https://admin.medinet.gov.vn//Data/soytehcm//soytehcm/Attachments/2024_8/62885qdcongbodichsoisigned_278202417.pdf
・厚生労働省HP「麻しんについて」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
・海外で健康に過ごすために(FORTH)
https://www.forth.go.jp/index.html