犯罪二次被害に関する注意喚起
令和4年5月5日
犯罪二次被害に関する注意喚起
【ポイント】
●最近、ホーチミン市内では、ひったくり犯人を捕まえようとしてバイクで追跡した被害者が交通事故に遭って死亡する事故が相次いで発生しています。
●万が一被害に遭われた場合でも、相手を追いかけたりせず、まずはご自身の身の安全を最優先に行動をしてください。
1.ひったくり犯人追跡時の二次被害発生
当地報道によれば、ホーチミン市内において、本年4月下旬にひったくり犯人を捕まえようとバイクで追跡した被害者(ベトナム人)が、追跡中に他の車やバイクに衝突するなどして死亡する事故が相次いで発生しています。
同事件を受けて警察は、市民に対して次の注意喚起を行っています。
・猛スピードで逃げる犯人を一般市民が追いかけることは非常に危険な行為であるので止めること
・被害に遭った場合は、大きな声を出して周囲に助けを求めると共に、犯人の容姿や車両番号などを記録して警察に通報すること
また警察によれば、ひったくりなどの犯人は、刃物や唐辛子スプレーなどを携帯していることが多く、過去には被害品の奪還を試みた被害者がナイフで刺殺される事件も発生しています。
これまで日本人の方の中でも、ひったくり被害に遭った際に、犯人のバイクを掴んだところ、引きずられて重傷を負ったケースもあります。
2.被害に遭わないための予防法、被害に遭った際の対処法
- 貴重品はできる限り持ち歩かない。ネックレスなどの貴金属は目立たぬように上着の下に隠すなどする。
- 携帯電話や肩掛けのカバンは狙われやすく、特にバイク乗車中の携帯電話の使用はしない。
- 人気のない道路や時間帯では、徒歩やバイクでの単独移動は避け、タクシーなどを利用する。
- 周囲に不審な人や車両がいないか、常に気を配り警戒する(警戒する素振りだけでも有効)。
- 何よりも最優先すべきはご自身の身の安全であるということを忘れずに、万が一被害に遭われた場合でも、相手を追いかけたりせず、周りの人に助けを求める。
また、総領事館では、日本人の方の犯罪被害の発生状況を踏まえて、安全対策に関する注意喚起等を行っております。
万が一被害に遭われた際には、総領事館にもご連絡(※)を頂きますよう、ご協力をお願いします。
※当館ホームページ(犯罪被害に遭ってしまったら)
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00310.html